暑く熱く厚く



※エンドレスエイト
コミックス版です。




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繰り返す夏。
何度も何度も何度も。



暑い夏を熱く語りながら彼女は夏を繰り返す。

厚く厚く厚く。




それと同じように。




無自覚の中でも厚く厚く重ねられていく。

彼への想い。



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「古泉?」

「いえ…気のせいでしょう。」




市民プールで何故かチェスをしていた時、一瞬違和感を感じた。


いや、これは既視感。

前も彼とここでチェスをした。
そしてその時も…。



僕は彼の手に触れたいと…。



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「古泉?」

「いえ…気のせいでしょう。」





…なんだろう、前もこんなことが…。
…それにしても…僕はどうしたんだ…彼に触れたい…。





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「古泉?」

「いえ…気のせいでしょう。」




…なんだ…前もこんなことが…いや、それより…危なかった…。

もう少しで彼の手を握って…。



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「古泉?何すんだ?!」

「え…!」

ああ、僕は何をしているんだ。

ついに彼の手を握っていた。


ついに?





「…これは一度目…。」





ふと無機質な声が耳に届いた。



END




オチなしです;
このあとみくるちゃんが倒れたんですよねー。
これを書いた時まさか8回もやるとは思わなかったもんです。


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